男神(読み)オガミ

精選版 日本国語大辞典 「男神」の意味・読み・例文・類語

お‐がみを‥【男神・陽神・夫神】

  1. 〘 名詞 〙 男である神。夫の神。陽神(ようしん)。⇔女神(めがみ)
    1. [初出の実例]「是を以て、猨女君等の其の猨田毘古の男神(をがみ)の名を負ひて、女を猨女君と呼ぶ事、是ぞ」(出典古事記(712)上)
    2. 「陽神(ヲがみ)は左より旋(めぐ)り、陰神(めがみ)は右より旋る」(出典:日本書紀(720)神代上(水戸本訓))

おとこ‐がみをとこ‥【男神】

  1. 〘 名詞 〙 男の神。陽神。おがみ。⇔女神
    1. [初出の実例]「笠はきずとも召さずとも照る日の神もおとこ神、よけて日まけによもあらじ」(出典:浄瑠璃・曾根崎心中(1703))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の男神の言及

【女神】より

…女性として表象された神。男神(おがみ)と対をなし,しばしば妻,母の姿をとる。普遍的にみられる神表象であるが,とりわけ古代オリエント,地中海世界において重要な意義を担っていた。…

※「男神」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む