町田土倉村(読み)まちだつちぐらむら

日本歴史地名大系 「町田土倉村」の解説

町田土倉村
まちだつちぐらむら

[現在地名]長岡市町田まちだ町・たか町三―四丁目

東山丘陵西麓にあり、集落は北に青木高畑あおきたかばたけ村の青木、南に高畑の集落に挟まれるようにしてある。天正村名考(温古之栞)に「町田土倉二十二軒」と伝える。町田は巻田まきだの変化で、湿地田を意味するという。土倉は土倉主膳なる者のかつての屋敷跡一帯を字名としたものらしく、現在の東大新ひがしおおしん江土手下一帯をさす。集落の東の山に町田城跡がある。当村野村氏代々の居城で、貞治年中(一三六二―六八)当主下野守信成は上杉憲顕に属し、天正年中(一五七三―九二)当主越中守信綱は織田信長に従って大坂石山本願寺攻めに討死したと伝え、当村野村利兵衛はその後裔という。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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