精選版 日本国語大辞典 「画牋紙」の意味・読み・例文・類語 がせん‐しグヮセン‥【画牋紙・画仙紙・雅ガ仙紙・雅ガ宣紙】 〘 名詞 〙 中国産の書画の料紙。現在では国産もある。大きさにより大、中、小に分けられ、大画牋は長さ三メートル、幅一メートル余、小画牋でも長さ一・五メートル、幅七〇センチメートルくらいある。がせん。[初出の実例]「画牋紙(グヮセンシ)を広けて」(出典:当世少年気質(1892)〈巖谷小波〉二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「画牋紙」の意味・わかりやすい解説 画牋紙がせんし 中国産の書画用紙の一種。画仙紙、雅仙紙、画宣紙などとも書く。中国安徽(あんき)省涇県(けいけん)を原産地とし、(たん)(青檀(せいだん)ともいう。和名カミエノキ)を主原料に藁(わら)、竹、クワ(桑)、コウゾ(楮)などを加えて漉(す)いた良質の紙。墨書きに適し、また品格があるので現在でも多く輸入されている。現在日本でもミツマタ(三椏)や竹、木材パルプなどを配合した類似品がつくられているが、それらの国産品をとくに和雅仙(和画仙)とよぶこともある。[町田誠之] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例