普及版 字通 「畋」の読み・字形・画数・意味
畋
9画
[字訓] たつくる・かり
[説文解字]
[金文]
[その他]
[字形] 会意
田+攴(ぼく)。〔説文〕三下に「田をらかにするなり」とあり、土をならして、田を作る意とする。〔書、多方〕に「爾(なんぢ)の田を畋(をさ)めよ」とみえる。金文の〔鼎(こつてい)〕に「厥(そ)の田を田(たつく)れ」と田を動詞に用いる。文献では畋を畋遊・畋猟・畋漁の意に用いることが多い。
[訓義]
1. たつくる。
2. かり、かりする。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕畋 カル 〔立〕畋 カリ・カル
[語系]
畋・田・甸・佃dyenは同声。農耕と狩猟とは、もと相近い行為とされ、田・畋はともにその両義に用いる。
[熟語]
畋漁▶・畋狩▶・畋食▶・畋遊▶・畋弋▶・畋猟▶
[下接語]
漁畋・郊畋・畋・出畋・翔畋・輟畋
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報