番匠免村(読み)ばんしようめんむら

日本歴史地名大系 「番匠免村」の解説

番匠免村
ばんしようめんむら

[現在地名]三郷市番匠免

彦沢ひこさわ村の北に位置する。北は上口かみぐち村。西端を流れる中川の自然堤防上に集落が発達し、東部の後背低湿地に耕地が展開する短冊状の村。村内を葛西かさい用水(本田用水)が流れる。「本土寺過去帳」の一日に「妙春 ハンシヤウメン妙永家中 弥勒元丁卯ママ十一月」とある。私年号弥勒元年は永正三年(一五〇六)のこと。また八日に「左衛門太郎 番匠面熊野路ニテ 弥勒二丁卯八月」、一三日に「道仲 番匠面クラノ助 文禄三甲午二」などの記事がある。二八日には「高城治部少輔殿 番匠面ニテ被ママ 永正十四(丁)丑四月」とみえ、永正一四年に当地で合戦があり、小金こがね(現千葉県松戸市)の高城氏の一族(当主か)が討死したと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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