番匠地遺跡
ばんじようちいせき
[現在地名]いわき市内郷御厩町 番匠地・久世原
湯ノ岳より東に向かって張出す丘陵の南側裾部および谷地の沖積低地に立地する。中世城館跡である久世原館跡の城域内であるが、昭和六〇年(一九八五)から同六三年にかけて行われた国道四九号平バイパス改修工事や、市道内郷駅―平線、県道番匠地―下馬場線敷設工事に伴う発掘調査により、縄文時代中期から室町時代にわたる複合遺跡であることが判明した。とくに平安時代の鋳造関連の工房跡や印章・鏡・
形などの鋳型類の出土は他に類をみない。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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