異女(読み)コトオンナ

デジタル大辞泉 「異女」の意味・読み・例文・類語

こと‐おんな〔‐をんな〕【異女】

ほかの女。妻以外の情人である女。あだし女。
「―に思ひつきて、思ひ出でずなり侍りにけり」〈後拾遺・雑中・詞書〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「異女」の意味・読み・例文・類語

こと‐おんな‥をんな【異女】

  1. 〘 名詞 〙 他の女。別の女。また、妻など定まった女以外の女。あだし女。ことづま。
    1. [初出の実例]「おなじ宮に、ことをんな」(出典:大和物語(947‐957頃)一〇七)
    2. 「男ことおんなありて、思ひくたびれて」(出典:仮名草子・仁勢物語(1639‐40頃)上)

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