畳字(読み)ジョウジ

デジタル大辞泉 「畳字」の意味・読み・例文・類語

じょう‐じ〔デフ‐〕【畳字】

同じ漢字やかなを繰り返したもの。また、そのときに用いる「堂々」「各々」「あゝ」の「々」「ゝ」などのおどり字のこと。
古辞書で意味分類した部門一つ。漢字熟語をあげる。色葉字類抄などにみられる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「畳字」の意味・読み・例文・類語

じょう‐じデフ‥【畳字】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 同じかな、漢字を繰り返すこと。また、そのときに、その字の代わりに用いる符号踊り字。送り字。重ね字。
    1. [初出の実例]「畳字これをのぞく」(出典:名語記(1275)七)
    2. [その他の文献]〔余叢考‐巻二三一・畳字詩〕
  3. 漢字の熟語。また、古辞書の部立の一つ。
    1. [初出の実例]「第十二双対 隔衆字同畳字是也」(出典作文大体(1108頃か))

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世界大百科事典(旧版)内の畳字の言及

【躍字】より

…同じ字の繰返しであることを示す符号。踊字とも書き,古くは畳字(じようじ),重点などといった。現在,漢字では〈々〉〈〉を用い,仮名では〈ゝ〉〈〉を用いる。…

※「畳字」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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