六訂版 家庭医学大全科 「瘢痕性脱毛症」の解説
瘢痕性脱毛症
はんこんせいだつもうしょう
Scarring alopecia
(皮膚の病気)
どんな病気か
いろいろな原因により
原因は何か
毛包の
症状の現れ方
瘢痕性
毛包に真菌が感染して強い炎症反応が起きると、ケルスス禿瘡(とくそう)と呼ばれる状態になります。頭の毛は抜け、残っている毛は抜けやすくなっています。治療が遅れると瘢痕性脱毛症になります。
検査と診断
前述した原因を確かめるための検査を行います。
治療の方法
何が原因になっているのかを明らかにすることが大切です。そのうえで原因になっている疾患の治療を行います。
原因疾患が治って瘢痕だけが残った状態では、小さい瘢痕性脱毛部は手術で切除して縫い縮めることができます。
病気に気づいたらどうする
瘢痕性脱毛症では、早期に発見して早期に治療を行うことが大切です。治療が遅れると脱毛の範囲が広がり、脱毛部位には二度と毛は生えてきません。瘢痕性脱毛症の原因になる疾患は数多くあり、診断や治療の難しい疾患が多く含まれています。瘢痕性脱毛症が疑われる時は、すぐに皮膚科を受診することが大切です。
嵯峨 賢次
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報