発得(読み)ほっとく

精選版 日本国語大辞典 「発得」の意味・読み・例文・類語

ほっ‐とく【発得】

  1. 〘 名詞 〙 仏語智慧などをひきおこし、身に得ること、体得すること。
    1. [初出の実例]「即得は古来より現ぜるを引得するにあらず、未生を発得するにあらず」(出典:正法眼蔵(1231‐53)見仏)

はっ‐とく【発得】

  1. 〘 名詞 〙 考え出して自分のものとすること。ほっとく。
    1. [初出の実例]「仁は我と自然に発得して慈悲をするぞ、人に教へられてはせぬぞ」(出典:土井本周易抄(1477)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android