白リン(読み)ハクリン

化学辞典 第2版 「白リン」の解説

白リン
ハクリン
white phosphorus

P4.通常,黄リンとよばれている.気体凝縮により生じる斜方十二面体(または正八面体)型結晶.密度1.857 g cm-3(0 ℃).融点44.1 ℃,沸点280.5 ℃.水に不溶,ベンゼン二硫化炭素に可溶.空気中では50 ℃ で発火する.湿った大気中では,自動酸化反応でりん光を発して酸化され,十酸化四リンP4O10を経てリン酸となる.白リンの結晶は,常温でもしだいに層状グラファイト型の結晶にかわり,赤リンとなる.黄りんとして「毒物及び劇物取締法」毒物指定.「大気汚染防止法」特定物質.[CAS 12185-10-3][別用語参照]リン

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「白リン」の意味・わかりやすい解説

白リン
はくりん

リン

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「白リン」の意味・わかりやすい解説

白リン
はくリン

「黄リン」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の白リンの言及

【リン(燐)】より

…また,アルミニウム,鉛などと融解して不純物を合金として除く方法や,水蒸気蒸留法,ゾーンメルティングなどによってさらに精製することもできる。 単体リンには多くの変態があるが,同素体として白リン,紫リン,黒リンの3種が主要なものである。通常得られる黄リンは淡黄色で透明な蠟状であるが,純粋なら無色であり,本来白リンと呼ばれるもので,白リンの表面に赤リンの少量が生じて淡黄色を呈しているといわれている。…

※「白リン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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