日本歴史地名大系 「白上館跡」の解説 白上館跡しらうえたてあと 青森県:十和田市相坂村白上館跡[現在地名]十和田市相坂 白上白上集落から向切田(むかいきりだ)へ下る坂の上にある。下館(しものたて)と通称し、近くに上館(かみのたて)があり、土居・郭跡が残る。「南部諸城の研究」によれば、奥入瀬(おいらせ)川流域の城館一五のうちの一つ。水田が館下に展開する屋敷型で、東西九五メートル・南北八五メートルの遺構をもち、四周に土居をめぐらせていた。奥入瀬川沿岸は往古蝦夷の密集地であったが、その退転と土地の開拓の進展に伴い、和人が入り込み、従来の蝦夷館を改造して居館としたという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by