…コーリャン酒は,使用する麯子の形状や,糖化,発酵の時間の相違によっていろいろの種類があるが,いずれも無色透明でアルコール分50~65%の強い酒である。山西省産の汾酒(フエンチユウ)は歴史が古く,中国東北部から西北部にかけて広くつくられているコーリャン酒は白乾児(パイカル)の名で知られている。このほか,貴州省産の茅台酒(マオタイチユウ)や,四川省産の瀘州大麯酒(リユーチヨウターチユーチユウ)が複雑微妙な香味をもつ名酒として知られている。…
…中国で最も愛飲される種類の一つで,その工場は全国各地に散在している。原料にコーリャンを用いたコーリャン酒が最も多く,これは白乾児(パイカル)とも呼ばれる。トウモロコシ,サツマイモも原料として多用されており,近年はタピオカ,廃糖蜜を原料とする工場も現れている。…
※「白乾児」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」