白地レキュトス(読み)しろじレキュトス(その他表記)white ground lekythos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「白地レキュトス」の意味・わかりやすい解説

白地レキュトス
しろじレキュトス
white ground lekythos

古代ギリシア陶器 (土器) の一種。白地彩絵陶器の通称。前 480年頃から前 420~10年頃まで,アッチカで盛んに製作された葬礼用の白地彩描レキュトス。葬礼,埋葬墓参のための香油を入れる器であるが,のち次第に器形が通常のレキュトスより大きくなり,墓に置くピナクス (陶画板) としての性格が強くなった。ギリシア絵画史上重要な意義を有する。主題はほとんど死に関するもので神,死者,墓参などが描かれた。代表的な画家アキレウスの画家,ボストンのフィアーレの画家など。

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