白山寺跡(読み)はくさんじあと

日本歴史地名大系 「白山寺跡」の解説

白山寺跡
はくさんじあと

[現在地名]北上市黒沢尻町 黒岩

北上川左岸の黒岩くろいわ城跡の東側、通称丈六じようろく寺内てらうちといわれる場所にある。昭和四五年(一九七〇)の調査により五間×九間の大礎石をもった堂跡、その西方から瓦葺の堂跡、布目瓦片が出土した。堂は中尊寺より以前のものとみられ、一二世紀前半が全盛期であったと考えられる。中尊寺の遺構のうちでこれに匹敵する規模をもつものは二階大にかいだい堂跡に想定される遺構のみとされ、瓦は平泉出土のものより古い(北上市史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android