最新 地学事典 「白山火山」の解説
はくさんかざん
白山火山
Hakusan volcano
石川・岐阜県境の,手取層群・濃飛流紋岩からなる大起伏の飛驒山地に噴出した安山岩質成層火山(標高2,702m,体積16km3)。40万~30万年前から現在まで溶岩と小規模な火山灰を放出するブルカノ式噴火を継続中。その形成史は加賀室・古白山・新白山の3期に大別される。10万年前の古白山期には標高3,000m以上の火山体をもち,体積1km3の火砕流も噴出した。新白山期には火道は南に移動,御前峰・剣ヶ峰および周辺の溶岩流地形,火砕流の堆積による弥陀ヶ原の平坦な湿原などをつくった。最近1万年間に20回程度の噴火を起こし,4,400年前には火山体の大崩壊が発生,約2,000年前には南竜火山灰・白水滝溶岩流・剣ヶ峰溶岩円頂丘が形成された。1554年噴火では火砕流が発生,翠ヶ池火口が形成された。最終噴火は1659年。
執筆者:山崎 正男・守屋 以智雄
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

