白木聖社(読み)しらきせいびようしや

日本歴史地名大系 「白木聖社」の解説

白木聖
しらきせいびようしや

[現在地名]江北町大字山口字白木

白木集落の入口にある。鋳銅製の孔子坐像(江北町重要文化財)を祀る。この像は全高四〇センチ、多久たく聖廟建設以前に、貞享三年(一六八六)中国より孔子および四哲像を取り寄せ、元禄八年(一六九五)多久邑校の東原庠舎とうげんしようしやが設立されると校内に安置されたといわれる。多久聖廟に安置されている孔子像は、元禄一三年京都の儒者中村斎に託して鋳造したものである。

多久邑主五代茂明は、白木村の知行のうち八〇石を学田とし、聖廟の維持管理費にあてたが、明治になって東原庠舎および学田が廃止され、さらに白木村の本村ほんむら小城おぎ郡から杵島郡に編入されることになったので、多久聖廟とのつながりをもたせるために、東原庠舎にあった孔子像を明治一四年(一八八一)白木集落に贈ったといわれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 小城 本村 祭典

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む