百科事典マイペディア 「白楽晴」の意味・わかりやすい解説
白楽晴【はくらくせい】
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[文化]
70年代に強調されはじめた民族文化論を文学の領域でみると,50年代の純粋文学論を批判しつつ60年四月革命後に登場した参与(アンガージュマン)文学論,さらには60年代末からのリアリズム論の発展として70年代に提唱されたのが民族文学論であった。政権側の官製民族文化論と一線を画し民衆の参与による分断の克服を主張する文芸評論家の白楽晴,同じく民衆的伝統の継承を通じた民衆主体の確立を強調する詩人の高銀らがその代表的論客であり,詩人のキムジハ(金芝河),作家の黄晳暎,尹興吉ら四月革命とともに青春をすごした〈四・一九世代〉もこの潮流に位置づけられる。ここからパンソリや仮面劇(〈朝鮮演劇〉の項参照)といった民衆に基盤を置いた伝統文化が再評価・再認識されることになる。…
※「白楽晴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」