白樫城跡(読み)しらかしじようあと

日本歴史地名大系 「白樫城跡」の解説

白樫城跡
しらかしじようあと

[現在地名]揖斐川町白樫 大谷

白樫集落の西、小島おじま山南東麓にある戦国期の山城跡。町指定史跡になっているが以前みられた礎石なども山崩れにより確認できず、遺構をとどめない。「土岐累代記」によれば、長井長広が池田いけだ郡白樫の城主として代々居城したという。「美濃明細記」所収の斎藤系図によれば、長弘は土岐氏の重臣斎藤利安のことで、同じく白樫城にいたとあるが、同氏の築城であるかどうかは不明。利安は享禄三年(一五三〇)西村勘九郎(のちの斎藤道三)により妻とともに暗殺されたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android