白樫城跡(読み)しらかしじようあと

日本歴史地名大系 「白樫城跡」の解説

白樫城跡
しらかしじようあと

[現在地名]揖斐川町白樫 大谷

白樫集落の西、小島おじま山南東麓にある戦国期の山城跡。町指定史跡になっているが以前みられた礎石なども山崩れにより確認できず、遺構をとどめない。「土岐累代記」によれば、長井長広が池田いけだ郡白樫の城主として代々居城したという。「美濃明細記」所収の斎藤系図によれば、長弘は土岐氏の重臣斎藤利安のことで、同じく白樫城にいたとあるが、同氏の築城であるかどうかは不明。利安は享禄三年(一五三〇)西村勘九郎(のちの斎藤道三)により妻とともに暗殺されたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android