白蒸(読み)シラムシ

デジタル大辞泉 「白蒸」の意味・読み・例文・類語

しら‐むし【白蒸(し)】

小豆あずきを加えないもち米だけの白いこわ飯。不祝儀用。

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精選版 日本国語大辞典 「白蒸」の意味・読み・例文・類語

しら‐むし【白蒸】

  1. 〘 名詞 〙 小豆(あずき)を入れない白いこわめし。小豆を入れた赤飯に対していう。しろむし。
    1. [初出の実例]「伏見までの夜食にせよとて赤飯白(シラ)むし餠酒を小船に積でくばりありく」(出典浮世草子・当世乙女織(1706)六)

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世界大百科事典(旧版)内の白蒸の言及

【強飯】より

…姫飯が日常食として普及するにともなって〈こわいい〉,略して〈おこわ〉,さらに〈こわめし〉というようになり,多くもち米を用いて物日(ものび)に食するようになった。祝事にはアズキを加えて赤飯とし,不祝儀には白ダイズを加えるか,もち米だけの白蒸(しらむ)しを用いた。なお,栃木県日光の輪王寺で今でも毎年4月2日に行われる強飯式は高盛り飯を強制するもので〈ごうはんしき〉と呼ぶ。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」