夜食(読み)ヤショク

デジタル大辞泉 「夜食」の意味・読み・例文・類語

や‐しょく【夜食】

夕食後、夜遅くなってから食べる簡単な食事 秋》「くろがねを打ち来て―するうから/正雄」
夕食のこと。ばんめし。

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精選版 日本国語大辞典 「夜食」の意味・読み・例文・類語

や‐しょく【夜食】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 夜、食事をすること。また、夜なべをした時などにとる簡単な食事。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「深更夜食、五更空腹」(出典:庭訓往来(1394‐1428頃))
    2. [その他の文献]〔史記‐孟嘗君伝〕
  3. 特に、一日二食であった頃、夜間、別にとった食事の称。一日二食の頃には、午後四時から五時頃に夕食をとり、夜の八時から一〇時頃に別に簡単な食事をする習慣があった。
    1. [初出の実例]「初対面には、食(めし)くはぬ也。それにて、夜食までは無食か」(出典:評判記・寝物語(1656)二)
  4. 夕飯。ばんめし。一日三食の時代になって、を転用していったもの。
    1. [初出の実例]「ハイ、お夜食(ヤショク)には何をいたしませふ」(出典:咄本・口拍子(1773)夜食)
  5. 男女の交合。
    1. [初出の実例]「夜食にあふてをくれをとらぬ、高名のほまれをとるもの也」(出典:浮世草子・男色十寸鏡(1687)下)

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