明治期の啓蒙(けいもう)思想家西周(にしあまね)の主著の一つ。1870年(明治3)から自宅育英舎において講義されたもので、自筆ノート『百学連環覚書』と、永見裕の講義筆録『百学連環』よりなる。いずれも大久保利謙編『西周全集』第四巻に収められている。「百学連環」の語はEncyclopediaの訳語であり、ここで西は、西洋の知識を基礎として、独自の学問組織論を展開している。まず、学問を「普通学」Common Scienceと「殊別学」Particular Scienceに大別し、さらに後者を「心理上学」Intellectual Scienceと「物理上学」Physical Scienceに分類している。『百一新論』は、この『百学連環』の序論として読まれるべきものである。
[渡辺和靖]
『大久保利謙編『西周全集 第四巻』(1966・宗高書房)』
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...