百間村(読み)もんまむら

日本歴史地名大系 「百間村」の解説

百間村
もんまむら

[現在地名]宮代町百間・百間一―五丁目・中央ちゆうおう一―三丁目・本田ほんでん一―四丁目・宮代一―三丁目・笠原かさはら一―二丁目

現宮代町の中央北寄り、古利根川右岸に位置する。同川を隔てて北は葛飾郡杉戸すぎと宿・清地せいじ(現杉戸町)と相対する。用・悪水は騎西きさい領大落堀(古利根川)姫宮ひめみや堀・笠原落堀・隼人はやと落堀・笠原南側用水・同北側用水。百間字中の宝生なかのほうしよう院に所蔵される応永二一年(一四一四)三月日付鰐口銘に「武州太田庄南方百間姫宮」とみえる。姫宮は字姫宮の同名社にあたる。また地内の中村家・池上家墓地で出土した板石塔婆のうちには、嘉暦三年(一三二八)のものもある。元亀三年(一五七二)正月九日の北条家印判状写(武州文書)によると、百間のうち八貫二五〇文の地が鈴木雅楽助の所領で、小田原北条氏の代替りに際して着到は二人と定められている。天正一六年(一五八八)には岩付いわつき(現岩槻市)の太田氏房が鈴木雅楽助と百間百姓中に対し、岩付領分の兵粮を正月晦日までに岩付城大構に納入するよう命じている(正月五日「太田氏房印判状写」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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