本来、文字通り①の意を表わしていたものが、院政期頃から、主として②を指すようになり、③④⑤もこれに類するものであるが、さらに⑥の意味をも表わすようになった。②と⑥との意味上の共通点は、「日頃の契約にしたがって参じたことを証明する帳簿」という点にある。この結果、「到着」の語が、代わって①の意味を担うようになったと思われる。
…〈柝〉は,幕明き,幕切れ,道具替りのきっかけなどを知らせる合図である。同時に,俳優の楽屋入りを告げる〈着到(ちやくとう)〉や,楽屋内に開幕を知らせる〈二丁〉,道具の転換をつなぐ〈ツナギ〉などには定まった打ち方をする。〈柝〉は,観客,俳優その他すべての劇場関係者に対する進行状況の告示を本来の役割とするものである。…
※「着到」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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