的野村(読み)まとのむら

日本歴史地名大系 「的野村」の解説

的野村
まとのむら

[現在地名]山添村大字的野

布目ぬのめ川上流域、桐山きりやま村の西南に位置する。「東大寺要録」に「別功徳分庄」として「添上郡満登庄」とある。しかし天暦四年(九五〇)の東大寺封戸荘園并寺用帳(東南院文書)には「添上郡酒登庄」とあるので、満登は酒登の誤写ともいわれる。慶長郷帳の村高二一三・四九石、御番衆領。元和元年(一六一五)郡山藩(水野勝成)領、のち同藩の二割半無地高増政策で村高は二六九・三一石となる。


的野村
まとのむら

[現在地名]新宮町的野

立花たちばな山の東に位置し、西は立花口たちばなぐち村。小早川時代の指出前之帳では的野村の田一〇町余(分米一一四石余)・畠一町二反余(分大豆六石余)。慶長七年(一六〇二)の検地高一九五石余(慶長石高帳)。元禄五年(一六九二)には高一九七石余、家数二〇・人数一一一(田圃志)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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