デジタル大辞泉 「皮下気腫」の意味・読み・例文・類語 ひか‐きしゅ【皮下気腫】 主に外傷が原因で皮下組織内に空気が入り、柔らかく弾性のある腫瘤しゅりゅうとなった状態。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「皮下気腫」の意味・わかりやすい解説 皮下気腫 (ひかきしゅ)subcutaneous emphysema 空気が皮下組織に異常に侵入し貯留した状態をいう。肺,気管,気管支,食道の損傷,縦隔気腫,あるいは肺損傷を伴う肋骨骨折などによって,空気が肋間をつきぬけて,皮下に漏れることによって起こる。発生部は腫張し,圧迫すると痛みがあり,触診すると捻髪音(ブチブチという感じ)を感ずる。進行性でない軽度の皮下気腫の場合は安静のみで治癒するが,進行性のものでは,原因の除去が必要であるとともに,進行を止めるため,皮膚切開を行い,圧迫したり誘導して貯留空気を体外に排出する。広範な感染の原因ともなるため感染予防が重要である。執筆者:吉竹 毅 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by