普及版 字通 「盧」の読み・字形・画数・意味


16画

[字音]
[字訓] めしびつ・ひいれ・くろい

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 形声
声符は(ろ)。〔説文〕五上に「なり」とし、次の(きよ)部に「盧(きよろ)なり。。柳を以て之れを爲(つく)る。象形」とあって、盧(きよろ)をいう。(し)部十二下(ろ)を大きな瓶(かめ)の名とし、「讀みて盧の(ごと)くす」とあって、盧声の字はの声をとるものとみられる。〔嬰次盧(えいじろ)〕に字を膚に従う形に作り、爐の異文。その器は炒鑪(しようろ)であろう。〔曹鼎(せきそうてい)〕の「射盧」は「射廬」。盧に黒色の意がある。

[訓義]
1. めしびつ、ひつ。
2. すびつ、ひいれ。
3. 酒盧、酒瓶をおくところ。
4. くろ、くろい、くろ色のもの。
5. かり犬。
6. 櫨と通じ、ますがた。
7. (ろ)と通じ、矛(ほこ)の柄。
8. 盧胡(ろこ)は笑う声。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕盧 クロシ・ホコル・ヰルヲリ/盧橘 ハナタチバナ/都盧 シカシナガラ・テラツツキ・マヒ〔字鏡集〕盧 クロシ・ホコル・サケノカス・ヰル・ハンノウツハモノ・ヲリ

[声系]
〔説文〕に盧声として・顱・廬・驢・・鑪など十五字を収める。のように、黒色の意を含むものが多い。

[語系]
盧・laは同声。みな黒色の意がある。黒塗りの弓矢を、金文矢という。目の瞳を盧ということがある。

[熟語]
盧医盧罌・盧橘盧弓盧狗盧犬・盧胡盧索盧矢・盧盧鵲盧舟・盧盧盧
[下接語]
韓盧・胡盧・壺盧・盧・酒盧・清盧・都盧・盧・漏盧・鹿盧

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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