盧橘(読み)ロキツ

デジタル大辞泉 「盧橘」の意味・読み・例文・類語

ろ‐きつ【××橘】

ナツミカン別名
キンカンの別名。
薫物たきものの一。沈香じんこう丁字香ちょうじこう甲香こうこう、その他数種の香を練り合わせたもの。

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精選版 日本国語大辞典 「盧橘」の意味・読み・例文・類語

ろ‐きつ【盧橘】

〘名〙
① 植物「きんかん(金柑)」の異名一説ビワに当てるが誤用という。《季・夏》
※和漢朗詠(1018頃)上「盧橘子低れて山雨重し、栟櫚葉戦いて水風涼し〈白居易〉」 〔司馬相如‐上林賦〕
② 薫物(たきもの)の名。沈香・丁子香甲香甘松香白檀香栢木などを練り合わせて作る。はなたちばな。
明衡往来(11C中か)上末「緑二瓶。盧橘一櫃。随仰進上」

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普及版 字通 「盧橘」の読み・字形・画数・意味

【盧橘】ろきつ

金柑(きんかん)。また、びわ。唐・戴叔倫〔湘南即事〕詩 盧橘開いて、楓ふ 門を出でて、何(いづ)れの處にか京師まん 湘日夜、東し去り 愁人の爲に(とど)まること少時(しばら)くもせず

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