家庭医学館 「目の白子」の解説
めのしらこ【目の白子 Albinism】
色素(しきそ)がつくられる過程で、先天的(生まれつき)に皮膚のメラニン細胞にメラニン色素が欠けているか不足し、皮膚が真っ白に見えるのが白子です。
全身の皮膚と目の両方で色素が欠損しているものを全身白子といいます。先天異常が原因で、皮膚は桃色、毛髪は白ないし薄茶色となります。
程度の軽いものは皮膚に異常がなく、目のみに白子症が生じます。これが目の白子です。
[症状]
虹彩(こうさい)が白ウサギの目のように桃色で、眼底は明るく赤く見えます。頭髪、まゆげ、まつげは白色です。光をひどくまぶしがり(羞明(しゅうめい))、弱視(じゃくし)、眼振(がんしん)(黒目(くろめ)の震(ふる)え)をともないます。
[治療]
残念ながら治療法はありません。羞明を防ぐためには、色つきのコンタクトレンズや遮光(しゃこう)めがねが使用されます。