目を見す(読み)メヲミス

デジタル大辞泉 「目を見す」の意味・読み・例文・類語

・す

目くばせをする。
優婆塞うばそく、―・せて」〈霊異記・中〉
あるひどい目にあわせる。
「人をしてかかる―・する事、慈悲もなく」〈徒然・一七五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「目を見す」の意味・読み・例文・類語

め【目】 を 見(み)

① 目くばせをする。
※霊異記(810‐824)中「問ふ、何の宮ぞといふ。優婆塞、睇(メヲミセ)て〈国会図書館本訓釈 睇 メヲミセテ〉」
心情を目に表わす。
※貞享版沙石集(1283)三「法にすぎ情け深くて目をみせん、人にむつばんそのほかはいや」
③ 同情していたわる。目をかける。
※文机談(1283頃)三「をめきゐたれども、めみする人なし」
④ …という状況にさせる。ひどい目にあわせる。
源氏(1001‐14頃)夕顔「いみじきめなみせ給ひそ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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