目標走性(読み)もくひょうそうせい(その他表記)telotaxis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「目標走性」の意味・わかりやすい解説

目標走性
もくひょうそうせい
telotaxis

保目標性ともいう。走光性の一形式で,眼をもった動物が,あたかも目標に向うかのように1つの刺激源 (光点) に向って定位,前進するもの。転向走性と異なって,左右両眼への光の強さのバランスによって「舵取り」がなされるのではなく,また2個の光源で照射した際にも,そのうち一方のみを選択して進む。この選択は中枢神経系での機構による。アミなどの甲殻類では,柄の先に球形の複眼があるため正負両方の目標走性が現れるが,多くの昆虫ではうしろからの光は入らないため,正の目標走性のみが起る。現在確実に認められている目標走性は,ほとんど光に関したもののみである。

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