直乗(読み)じきのり

精選版 日本国語大辞典 「直乗」の意味・読み・例文・類語

じき‐のり ヂキ‥【直乗】

〘名〙
※無人島漂流記(1798)「然は御国赤岡直乗儀七船、水主五人乗」
近世の船方言葉で、航海の途中迂回(うかい)寄港をしないで目的地へ直行すること。
※渡海新法(1802)「著船すへき土地大洋を直乗するを沖乗船の主意とす」

ただ‐のり【直乗】

〘名〙 ひたすら乗ること。いちずに乗ること。
万葉(8C後)一一・二七四九「駅路(はゆまぢ)引舟渡し直乗に妹は心に乗りにけるかも」

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