相互乗入れ方式(読み)そうごのりいれほうしき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「相互乗入れ方式」の意味・わかりやすい解説

相互乗入れ方式
そうごのりいれほうしき

金融の業務自由化の一方式。日本の金融制度は,各業態ごとに業務分野が法律で定められている。近年,金融機関の業務の自由化が進められてきたが,各業態別の基本的な業務分野の規制をそのまま維持しつつ個別分野ごとに必要に応じてお互いの業務分野に乗り入れる形をとってきた。たとえば,銀行が国債の窓口販売やディーリングなどの証券分野に進出する一方,証券会社に公共債担保融資を認めたことなどがあげられる。 1991年6月の金融制度調査会の答申に基づき,92年6月には金融制度改革法が成立。これにより銀行,信託,証券の相互参入,有価証券に対する銀行,証券の相乗りによる取扱いなどが認められるようになった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む