相対的生物学的効果比(読み)そうたいてきせいぶつがくてきこうかひ(その他表記)relative biological effectiveness; RBE

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「相対的生物学的効果比」の意味・わかりやすい解説

相対的生物学的効果比
そうたいてきせいぶつがくてきこうかひ
relative biological effectiveness; RBE

ある特定の生物学的効果を引起すために必要な放射線吸収線量は,放射線の種類によってそれぞれ異なる。相対的生物学的効果比とは,各種の放射線の吸収線量の有効性を比較するために導入された比率である。基準となるX線が,ある生物学的効果を生じるのに必要な吸収線量を1とし,これを,比較しようとする放射線が同じ効果を生じるのに必要な吸収線量で割ることによって,効果比の比率が得られる。基準放射線 ( 60Co や 137Cs のγ線) の生物学的効果を1とすると,β線は同様に1,100~200キロボルトピークX線は 1.2,中性子線5,α粒子線 10,反跳原子 20となる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android