吸収線量(読み)キュウシュウセンリョウ

デジタル大辞泉 「吸収線量」の意味・読み・例文・類語

きゅうしゅう‐せんりょう〔キフシウセンリヤウ〕【吸収線量】

放射線を受けた物質単位質量当たりに吸収するエネルギーの量。単位はグレイで示し、ラドも用いられる。

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精選版 日本国語大辞典 「吸収線量」の意味・読み・例文・類語

きゅうしゅう‐せんりょうキフシウセンリャウ【吸収線量】

  1. 〘 名詞 〙 放射性物質から出る放射線を受けている物質が吸収するエネルギーの量。一キログラム当たり、一ジュールのとき一グレイ。〇・〇一ジュールのとき一ラドという。

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化学辞典 第2版 「吸収線量」の解説

吸収線量
キュウシュウセンリョウ
absorbed dose

電離放射線により物質の単位質量当たりに吸収されるエネルギーとして定義される量.ラド(rad)またはグレイ(Gy)単位で表される.

1 rad = 100 erg g-1 = 0.01 J kg-1 = 0.01 Gy.
そのほか,適当な時間単位当たりのラドを単位とする(rad min-1,rad day-1 など)吸収線量率が定義されている.放射線化学では rad のほか吸収線量の単位として eV g-1 が用いられることが多い.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「吸収線量」の意味・わかりやすい解説

吸収線量
きゅうしゅうせんりょう
absorbed dose

放射線量のはかり方の一つで,放射線照射により物質の単位質量あたり吸収したエネルギーをいう。慣用的にはラド radを単位として表わし,1ラドは 1gの物質が 100ergのエネルギーを吸収したときの放射線量である。国際単位系ではグレイ Gy ( 1Gy=1J/kg=100rad ) を用いる。吸収線量は,化学変化や温度上昇を利用した化学線量計や熱線量計で測定されるが,電離箱による線量率からも換算して求められる。放射線が生物に与える影響量については吸収線量に一定の係数をかけた線量当量 (単位はシーベルト) を用いる。

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改訂新版 世界大百科事典 「吸収線量」の意味・わかりやすい解説

吸収線量 (きゅうしゅうせんりょう)

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世界大百科事典(旧版)内の吸収線量の言及

【放射線量】より

…放射線量とは放射線のエネルギー吸収に関係した量をいい,通常は放射線の吸収エネルギーを物質の質量で除した量,すなわち吸収線量をいう。広義には照射線量や線量当量を含む。…

※「吸収線量」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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