相戸村(読み)あいどむら

日本歴史地名大系 「相戸村」の解説

相戸村
あいどむら

[現在地名]美山町相戸

東は柿野かきの村、南は出戸でと村に接する小村。天正六年(一五七八)から三年ほど、北の山から銀を産出したと伝える(濃陽志略)慶長郷帳に出戸相戸村とあり、高九三石余。武儀むぎ郡に属し、江戸時代初期は幕府領で、元和五年(一六一九)尾張藩領となる。正保郷帳も出戸相戸村で、田方一〇石余・畑方八二石余、紙舟役八石余、山年貢七石余で、ほかに新開畑二石余がある。慶安四年(一六五一)には出戸村と合せた人数四〇一、馬二〇(明暦覚書)。「濃州徇行記」によれば相戸村の高一〇七石余で、家数三九・人数一八五、馬九。


相戸村
あいどむら

[現在地名]美並村三戸みと 相戸

長良川左岸、南下流は三日市みつかいち村。正保郷帳に村名があり、田方三九石余・畑方三八石余。宝暦六年(一七五八)の郡上郡村高覚帳(鈴木文書)では家数八(水呑一)、年貢米三〇石余、御林一がある。安永二年(一七七三)の郡上領留記(大西文書)は下川筋川東に位置づける。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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