相携える（読み）アイタズサエル

デジタル大辞泉

あい‐たずさ・える〔あひたづさへる〕【相携える】

［動ア下一］［文］あひたづさ・ふ［ハ下二］互いに手をつなぐ。連れ立つ。「二人は―・えて国境を越えた」

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

あい‐たずさ・えるあひたづさへる【相携】

1. 〘 自動詞 ア行下一（ハ下一） 〙 ( 「あい」は接頭語 )
2. ① 互いに手を取り合う。連れ立つ。
   1. [初出の実例]「此山へ登る人は、〈略〉美人なんどを相携て、上て楽む様なる事はよもあらじ」(出典：四河入海（１７Ｃ前）九)
3. ② ( 比喩的に ) いくつかの物事が伴って現われる。
   1. [初出の実例]「出帆すると、不安と絶望と混乱と悲歎とが、相携へて押し寄せて来たのである」(出典：潮騒（1954）〈三島由紀夫〉一二)

出典　精選版 日本国語大辞典