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潮騒 シオサイ

デジタル大辞泉の解説

しお‐さい〔しほさゐ〕【潮騒】

《「しおざい」とも》の満ちてくるときに、波のぎ立つ音。
[補説]書名別項。→潮騒

しおさい【潮騒】[書名]

三島由紀夫長編小説。昭和29年(1954)刊行伊勢湾小島を舞台とする、純朴な青年と少女の恋物語。古代ギリシアの牧歌小説「ダフニスクロエ」に着想を得た作品。第1回新潮社文学賞受賞。

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大辞林 第三版の解説

しおさい【潮騒】

〔「しおざい」とも〕
潮がさしてくる時の波の音。寄せ来る波が立てる音。

しおさい【潮騒】

小説。三島由紀夫作。1954年(昭和29)刊。太陽あふれる歌島の、若く健康な肉体と精神を持つ男女の恋物語を、ギリシャ的様式美のうちに描く。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

潮騒
しおさい

三島由紀夫の小説。1954年(昭和29)新潮社刊。歌島という小さい島の漁師の青年新治は金持ちの娘初江と知り合い、互いに愛するに至る。その後2人はさまざまな障害と誤解に出会うが、嵐(あらし)の中を航海したときの新治の英雄的行為が人々に知られ、初江の父も新治を認めて2人は結ばれる。作者がギリシア旅行から得た健康な行動人の理想を、牧歌的なロマンスに仕立てたもの。知識人の内省や思想の対極に位する明るい健康を主題としたため、問題意識の深さには欠けるが物語性の豊かな作品。[磯田光一]
『『潮騒』(新潮文庫)』

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世界大百科事典内の潮騒の言及

【潮】より

…海水やその性質,海水の流れ,潮汐などを表す語。例えば黒潮,親潮,あるいは潮が甘いなどの〈潮〉は第1の意味合いを,潮波の〈潮〉は第2の意味合いを,潮がさすや潮時の〈潮〉は第3の意味合いをもっている。【寺本 俊彦】
[民俗]
 潮の干満や速度,流れなど,海に生きる人々にとって,むかしから強い関心がもたれてきた。とりわけ操船上,潮の動きは重要であり,舟人や漁民の間では潮にかかわる語彙は豊富である。デシオ,イリシオをはじめ,干満などによる潮の流れのない状態をトロミ,潮が出合って波立つところをシオザイと呼び,干潮のヒオチまたはソコチ,満潮のタタエなどとともに,広い範囲で用いられる語彙が多い。…

※「潮騒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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