デジタル大辞泉
「省字」の意味・読み・例文・類語
せい‐じ【省字】
1 漢字の一部を省き、または一部をもって代表させて表記すること。また、その漢字。「蟲」を「虫」、「菩薩」を「艹艹」と書くなど。省文。
2 文章中で、ある文字を省くこと。また、省いたその文字。省文。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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せい‐じ【省字】
- 〘 名詞 〙
- ① 正字に対して、漢字の点画(てんかく)の一部を省いて書くこと。また、その文字。「蟲」を「虫」、「和」を「禾」とする類。省文(せいぶん)。→略字(りゃくじ)。
- [初出の実例]「仏家に古来より用ふるところの省字あり。抄書に便ずるなり」(出典:随筆・文教温故(1828)下)
- ② 文章中で、ある文字を省くこと。また、その省かれた文字。省文。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の省字の言及
【略字】より
…ただし文字もまた一つの規範であり,〈略字〉という表現そのものの中に,規範に反するものとする若干の非難の気持ちのこめられることは,また十分にありうることであろう。かつての中国で略字が〈省文〉〈省字〉などと呼ばれ,〈俗字〉〈俗体〉と考えられたとき,そこにはそうした意識もありえたと思われる。黙認されてはいても,いまの〈簡体字〉ほど自分の存在を主張できるほどのものではなかったであろう。…
※「省字」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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