省文(読み)セイブン

デジタル大辞泉 「省文」の意味・読み・例文・類語

せい‐ぶん【省文】

文章文字文句を省略すること。また、省略した文字や文句。
漢字字画を省略すること。また、字画を省略した漢字。仏(佛)・体(體)の類やヨヨ(縁覺)・ササ菩薩)など。省字せいじ略字。せいもん。

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精選版 日本国語大辞典 「省文」の意味・読み・例文・類語

しょう‐ぶんシャウ‥【省文】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 文章や文字を省略すること。また、簡称や略語のこと。せいぶん。
    1. [初出の実例]「余自改日用工夫集、為日工集者、蓋以従省文也」(出典空華日用工夫略集‐永和四年(1378)一〇月七日)
    2. [その他の文献]〔晉書‐礼志・上〕
  3. 文字の筆画をはぶくこと。省画。また、字画を省略した字。略字。〔同文通考(1711‐16)〕
    1. [初出の実例]「其旁を省きア或尹イ等の省文を用ゐてより」(出典:文芸類纂(1878)〈榊原芳野編〉一)
    2. [その他の文献]〔異聞録〕

せい‐ぶん【省文】

  1. 〘 名詞 〙しょうぶん(省文)〔広益熟字典(1874)〕

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普及版 字通 「省文」の読み・字形・画数・意味

【省文】せいぶん

略字。

字通「省」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の省文の言及

【略字】より

…ただし文字もまた一つの規範であり,〈略字〉という表現そのものの中に,規範に反するものとする若干の非難の気持ちのこめられることは,また十分にありうることであろう。かつての中国で略字が〈省文〉〈省字〉などと呼ばれ,〈俗字〉〈俗体〉と考えられたとき,そこにはそうした意識もありえたと思われる。黙認されてはいても,いまの〈簡体字〉ほど自分の存在を主張できるほどのものではなかったであろう。…

※「省文」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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