看景寺(読み)かんけいじ

日本歴史地名大系 「看景寺」の解説

看景寺
かんけいじ

[現在地名]豊中市本町三丁目

真宗大谷派、山号四明山、本尊阿弥陀如来。寺伝によると、天平年間(七二九―七四九)行基創建のかな寺千坊の一坊といい、山号・寺号は四方の眺めが明らかで、景色を見るに格好の地にあることより起こるという。承久三年(一二二一)豊島蔵人高頼の長男同冠者左衛門尉高常が山中閑居の傍ら寺務をつかさどった。当初真言宗であったが高常の子孫である住持常円が、文明七年(一四七五)本願寺蓮如に帰依、念仏道場となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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