真宗大谷派福井別院(読み)しんしゆうおおたにはふくいべついん

日本歴史地名大系 「真宗大谷派福井別院」の解説

真宗大谷派福井別院
しんしゆうおおたにはふくいべついん

[現在地名]福井市花月一丁目

近世の福井城下の下呉服町しもごふくまち通の西側(現福井市花月一丁目)にあって、東面する。真宗大谷派、本尊阿弥陀如来。宗教法人名は福井別院本瑞ほんずい寺といい、東御堂ひがしみどうとも称される。寺地内を東御堂町とよんだ。

近江若狭・越前寺院神社大事典〉

〔北庄総坊〕

御坊由来記(願念寺文書)によると、当院は北庄きたのしよう総坊、または九ヶ寺総坊と称され、北庄九人衆の道場坊主が中心となって北庄塩きたのしようしお町に建立した坊舎に始まるという。一方、福井御坊所院家古格覚(東超勝寺文書)は「当国ニテ往古之惣坊ハ誓源寺ト云、是ハ北之庄木町ニ在之、顕如上人御代北之庄内六老僧取持ニテ吉崎御坊ヲ以移建立也」と伝える。いずれにせよ北庄惣坊に始まることは確かで、一向宗に理解の深い堀秀政が天正一三年(一五八五)北庄に封ぜられてから成立したのであろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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