精選版 日本国語大辞典 「御坊」の意味・読み・例文・類語
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和歌山県中西部,日高川河口にある市。1954年御坊町と湯川,藤田,野口,名田,塩屋の5村が合体,市制。人口2万6111(2010)。県第二の広さをもつ日高平野(御坊平野)の大部分を占める。阪和自動車道のインターチェンジがある。御坊の名は,1595年(文禄4)日高川河口に4町四方の土地を得てつくられた日高御坊(浄土真宗本願寺派本願寺日高別院)を中心とする寺内町に由来する。近世には,流域からいかだによって集められた木材や周辺農村で産する綿花,ハゼ,カンショなどの集散地として発達した。町内では多くの問屋が廻船業も営み,その繁栄は屋敷の残る古い町並みにうかがえる。現在の主産業は製材・木工業とプラスチック工業で,火力発電所を設置し,電子産業の誘致を進めている。市の南部の海岸段丘では,温暖な気候を利用して畑地灌漑による蔬菜栽培が盛んである。紀勢本線御坊駅が中心市街の北2kmに置かれたため,紀州鉄道(全長3.4km)が両者の間を結んでいる。道成寺が市の北部にある。
執筆者:水田 義一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…三昧(墓所)の庵室に居住し,火葬や埋葬,墓所の管理などにあたった俗聖。一般に墓守,御坊(おんぼう)(隠坊)などと称される。墓所が三昧とよばれるようになってからの呼称であろうが,文献上の初見は15世紀はじめに書かれた聖聡の《浄土三国仏祖伝集》で,〈薩生法眼,三昧義を立つ。…
※「御坊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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