下呉服町(読み)しもごふくまち

日本歴史地名大系 「下呉服町」の解説

下呉服町
しもごふくまち

[現在地名]福井市春山はるやま二丁目

北陸街道沿いの町で、南は中呉服町。上・中の呉服町とは異なり、慶長(一五九六―一六一五)以後新しく建置された町で、万治二年(一六五九)御城下之図では町域の南部分を御堂みどう町、北の部分を下呉服町と記すが、正徳三年(一七一三)の町絵図(福井市郷土歴史館蔵)からそれぞれ南下呉服みなみしもごふく町・北下呉服町と記される。同年頃の御城下惣町間数帳には「往還南下呉服町 三拾七間、中呉服町ヨリ北下呉服町迄、但道幅五間」「往還北下呉服町 五拾四間半、南下呉服町ヨリ筋違橋町迄、但道幅五間」と記す。

下呉服町
しもごふくちよう

[現在地名]長浜市元浜町もとはまちよう

北国街道筋の両側町で、南の東西通りは魚屋うおや町筋、北の東西通りはきた町筋。朱印地。慶安四年(一六五一)検地帳(川崎文書)に「下呉服町東かわ」として屋敷地一二があげられ、うち明屋敷一、「下ノ呉服町西かわ」として屋敷地一二があげられる。元禄八年大洞弁天寄進帳では家数二〇、男四二・女五〇で、町代・横目が置かれ、米屋二・馬借問屋・檜物屋・納屋大工・馬物・酒屋絹屋・煙草屋・鍋屋・京飛脚がおり、貸家一がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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