真島庄(読み)ましまのしよう

日本歴史地名大系 「真島庄」の解説

真島庄
ましまのしよう

古代真島郡真島郷(和名抄)の郷名を継ぐものか。遺称地・比定地ともに判然としないが、「作陽誌」は真島郷に旭川左岸の大庭おおば野川のがわ(現落合町)中島なかしま(現久世町)二村、右岸真島郡の開田かいで村・高屋たかや(現落合町)富尾とびのお(現久世町)など一〇村をあげるので、あるいはこれら現落合町と久世くせ町の境一帯に推定されるか。建久二年(一一九一)の長講堂所領目録(島田文書)によると、御寺役として元三会の御簾一一間・兵士五六両月各二人、同会の雑事の節器物斗納鍋二口・鉄輪二脚、侍所垂布一反、砂七両、三月御八講砂三両、彼岸御布施布四段(二季料)、御神祭神籬片具(一一月料)、門兵士三人(西洞院面、八月上中旬)、御更衣畳二枚(小文、一〇月料)、月充続松一千一〇〇把(一〇月一千把・閏月一〇〇把)、月充御殿油二斗(七月料)、移花一五枚などを貢進した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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