真潮(読み)マシオ

デジタル大辞泉 「真潮」の意味・読み・例文・類語

ま‐しお〔‐しほ〕【真潮】

大きな潮の流れ。特に黒潮をさすことがある。⇔逆潮さかしお
しお。うしお。潮水
「―くむいほ浜舟とま朽ちて波路晴れせぬ五月雨さみだれの空」〈万代・三〉

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精選版 日本国語大辞典 「真潮」の意味・読み・例文・類語

ま‐しお‥しほ【真潮】

  1. 〘 名詞 〙
  2. しお。潮水。海水。うしお。
    1. [初出の実例]「ましほ汲む庵の浜舟とまくちて波路はれせぬ五月雨の空〈登蓮〉」(出典:夫木和歌抄(1310頃)二五)
  3. 主な潮の流れ。大きな潮流。特に黒潮をさしていうこともある。⇔逆潮(さかしお)

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世界大百科事典(旧版)内の真潮の言及

【黒潮】より

…例えば〈上りしお〉(紀州以西)と〈下りしお〉(紀州以東)は京都を起点とした流向からきたものである。また桔梗水(ききようみず),上紺水(ともに東北地方)は色の類似性により,真潮(ましお)(三重県など)や本潮(紀南)などの名は黒潮が漁民にとって占めてきた位置の重要性を物語っている。さらに日の本潮,上の沖潮(ともに宮崎県),北沖潮(三陸地方),落潮(おとしお)(伊豆七島)などの呼名もある。…

※「真潮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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