真輪寺跡(読み)しんりんじあと

日本歴史地名大系 「真輪寺跡」の解説

真輪寺跡
しんりんじあと

[現在地名]真野町真野

真野宮の前身。明治維新の際廃寺となるまでは、国分こくぶん寺末として真言宗真野山真輪寺と称した。「佐渡国寺社境内案内帳」によると、開基と伝える法輪は天暦五年(九五一)寂とあるが定かではない。真野山十二坊ともいわれ、真野川両岸の谷に坊が分布し、谷の奥に真野山の遥拝所、さらに奥の通称堂所どうしよに奥院といわれる阿弥陀堂跡がある。阿弥陀堂跡からは平安期のものと思われる多量の須恵器が出土した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android