眠蔵(読み)メンゾウ

デジタル大辞泉 「眠蔵」の意味・読み・例文・類語

めん‐ぞう〔‐ザウ〕【眠蔵】

禅宗で、寝室・納戸なんどの類をいう。眠堂めんどう

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精選版 日本国語大辞典 「眠蔵」の意味・読み・例文・類語

めん‐ぞう‥ザウ【眠蔵】

  1. 〘 名詞 〙 ( もと禅家でいった語 ) 寝所としたり家具をしまっておいたりする部屋。寝室・納戸の類。眠堂(めんどう)
    1. [初出の実例]「眠蔵(メンザウ)には、沈の枕に、鈍子の宿直物を取副(そへ)て置く」(出典太平記(14C後)三七)

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世界大百科事典(旧版)内の眠蔵の言及

【塔頭】より

…方丈は塔頭住持の居室と客殿を兼ね,一般寺院の本堂の役割を果たす。護持仏や祖師像,位牌をまつる室中(しつちゆう),礼の間である下間(げかん),檀越の間である上間(じようかん),寝室である眠蔵(みんぞう),住持の居室の書院,衣鉢(えはつ)の間など整形六室取りとするものが大部分である。入母屋造の大型堂で,周囲に苑池をおくことが多い。…

【方丈】より

…下間の奥は祖師在生中は侍者の間で,没後は後継住持の居室となって侍真寮(じしんりよう)などと呼ばれる。室中の奥は眠蔵(みんぞう)で,塗籠(ぬりごめ)や納戸の役割であったが,祖師没後は肖像を祀る真室(しんしつ)とされる。後世には室中に向かって開かれ,位牌などを祀る仏壇を設けた内陣的な室に転じる。…

※「眠蔵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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