眼目村(読み)さつかむら

日本歴史地名大系 「眼目村」の解説

眼目村
さつかむら

[現在地名]上市町眼目

片地かたじ村の南、上市川扇状地の扇頂部平野および段丘上に位置し、東は山、西は野島のじま村。南を上市川が流れ、対岸極楽寺ごくらくじ村。「越中志徴」に「眼目の二字をサツクハという由、未だ詳ならず」とある。天正九年(一五八一)六月日の黒金景信等連署制札(広井家文書)に「察花并極楽寺両村」とあり、察花さつかとも記された。慶長一〇年(一六〇五)前田利常が巡視した際、眼目山立山りゆうせん寺の由緒を聞き察花の字を眼目にしてサッカと読むようにしたという(上市町誌)正保郷帳では高九九石余、田方六町余・畑方五反余。寛文一〇年(一六七〇)の村御印によれば草高五五石、免四ツ五歩、小物成は山役七七匁・漆役三匁・蝋役四匁、鮭役五匁(退転)・鮎川役三匁。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android