つき【着】 に けり[=つっきにけり]
- ( 謡曲や浄瑠璃の道行の文の終わりに多く用いられるところから )
- ① 物事の終わり。しまい。終局。これきり。
- [初出の実例]「つれなさの着にけりには冷火燵(ひえごたつ)」(出典:俳諧・桑岡集二番鶏(1759))
- ② それっきり。ついに。とうとう。
- [初出の実例]「揉めの最中、京から出世を言ふて来て、のぼった跡のつッきにけり、仕舞ひはお沢も屋敷に置かれず、外へ出して子も産せ」(出典:浄瑠璃・猿丸太夫鹿巻毫(1736)三)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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